地が震え、人間のなかの羅刹が出る

新潟県中越地方を襲った直下型大地震が起きて、
もう丸三日が経とうとしている。
震度6強の揺れが、間を置いて三回も彼らを襲った。


寒の深くなる東北地方の神無月。人々は投げ出され路頭に迷う。
公共施設に集団で避難しているが、そこに支援物資が届くと、
まるで阿鼻叫喚の如き世界であるという。支援物資を奪い合う様。
ボランティアや支援隊の人たちは、この様をどのように思って見つめているのだろう。


このニュースを見聞いていると、あるふたつの神話が思い浮かんだ。
羅刹の世界だ。羅刹なるもの、鬼が自分の身を生かすために他の鬼の肉を喰らう世界。
つまり、人間も鬼も同じ羅刹の世で生きていると思ったわけだ。
しかし、羅刹という現代のなかに人間が生きているのではなく、
人間の愚かしさのなかに、羅刹というものが生きているのだと思う。


もう一つは、修羅の世界だ。織田信長が宗教弾圧を行い、仏殿に火を放った。
逃げ惑う宗教家たちに向かって、信長は火縄銃を向けて、次々と発砲した。
弾丸が当たっても怯むことなく、我先にと逃げ惑う宗教家たち。
なかには他人を盾に使って、弾丸を避けていた者さえあったと言う。
自らを律することが求められた宗教家でさえ、自らの身を生き長らえるために
他人を盾に使ったという。


窮鼠、猫を噛む。


追い詰められた人間は、他人を犠牲にして、良心の呵責も感じず、
我先の幸福を追い求めてしまうのであろう。
正に羅刹と修羅場。


あぁ無常。以上。
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by mikan_bivattchee | 2004-10-25 21:33 | 雑感
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