独りで温泉へ

これ見てる皆、お疲れ様。
ワシも含めて。



お疲れ様のご褒美として独りで温泉へ。
独りで行くと時間を気にしなくていいわ。
日曜、客が多いと分かっていても
自らの心を洗うため足を運ぶ。


車が連続して行き交う交差点で信号待ち。
テールランプが紅く煌めき、
ヘッドライトが煩く瞬いてワシの目を襲う。
買い物した後だったから、後部座席で買い物袋が
ビニイル袋特有の音を鳴らしながら笑う。


温泉に入った。
子供たちの嬌声が屋内に木魂した。
幾ら顔をしかめても、
耳の煩わしさは消えなかった。
ひたすら無心になり、自分と向き合った。


昔を思い出した。
高校・大学時代、小説を書いていた過去があるみかん。
先日、職場の学生が小説を書いて、
その作品を先生に披露していた。
職場の者達が「気持ち悪い」とせせら笑っていた。
口が裂けても、自分も同じことをやっていたとは
言えなかった。
暗い過去。


取り上げるのは、必ず暗いものだった。
南アの田舎町で育った少年は、彼の親父と姉と三人暮らしだった。
酒に酔って暴力を振るうようになった親父は、
実の娘である少年の姉と性的関係を持つ。
毎晩のように聞こえる断末魔の叫び。


現実という地獄から逃れたい少年は、
ある日、姉に一緒に家出するように持ちかける。
姉は少年を抱きしめた。
涙ながらに抱き合った。
姉は今までよく我慢したと言ってくれた。
「分かった。明日、私と一緒に家を出よう」とも言ってくれた。


次の日の朝、姉の姿はなかった。少年を置いて独りで出て行った。
姉の家出を知った親父は、少年に対してこれまで以上の暴力を振るった。
その日の晩、酔って寝ている親父を置いて
少年は独りで家出した。そのとき、彼は家に火を放った。


少年はヨハネスブルグでストリートチルドレンに
シンナーを売って財を起てた。
その采配が、地元ギャングの目に止まり
油の乗る売春宿の経営を任された。
この街で一番儲かる売春宿にしようと
意気揚々と経営に携わろうと決意した。
しかし、少年を置いて独りで出て行った姉が、そこで働いていた。
・・・という話。

これは未完結のまま終わるが、未だにワシのパソコンに保存されている。
筆を足すことは、もう無い。
遠い過去のままで生き続ける。


考えて見れば、筆と共に歩んできたこれまでの人生。
筆で飯食って行こうと本気で考えたときもあった。
齢を重ねるにつれて、夢への妥協も重なる。

しかし…。
今の夢は大学教授。いい論文を沢山書いて
筆で飯食って、家族を養っていく。
石の上にも三年。意思が発つのも三年。


これからも日々、精進と研鑽。
自分というものを操作するのは
明日見る暁のために。
ここで自らの回顧終わる。
脳裏の雨は鳴り止まないが。


以上。
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by mikan_bivattchee | 2005-02-06 22:16 | 日記
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